高畑裕太「強姦」報道の誤りは、事件報道の構造に関わる深刻な問題だ

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そもそもメディアが8月23日から翌日にかけて一斉に裕太さんの逮捕を報じたのだが、そこでは「警察の発表によると」という前置きに続いて「歯ブラシを持ってきてほしいと女性を呼び出し、部屋に引きずり込み、手足を押さえつけて強姦した」という説明がなされていた。ほとんど同じ内容が全マスコミで報じられたというのは、それが警察から出たものである以外ありえないのだが、実は今に至るも、警察はそういう正式の発表はしていないと言っている。誤りだったとしても責任をとらないですむように、それはリークないしオフレコの懇談といった場で説明され、警察はマスコミが勝手に書いたと主張する。これはもう警察とマスコミによる常態化した慣習だ。
「オフレコ」もヘチマもないだろ!
警察がガセネタを流し、名誉を傷つけた事実は変わらない。
警察には説明責任と謝罪義務があるだろう。
さらに言えば、逮捕時の警察発表というのは、これから本格的な捜査や取調べがなされるという段階で、容疑内容について確実な裏取りがなされていないものだ。だから警察も責任の所在を曖昧にしてマスコミに伝えるのだが、それをまたマスコミは独自の裏取りもせずにそのまま記事にしてしまう。
容疑内容について確実な裏取りがなされていないものを、どうしてマスコミに伝えられるのだ!
すべてマスコミの責任だで済ませようとしている。
日本の社会の中で、無責任な職業は検察・警察がダントツトップであろう。公権力を乱用すれば、責任追及を逃れれると思っている。
だから警察の見立てが間違うとマスコミ報道もそのまま間違えるという構造なのだ。それをわかりやすく示したのが松本サリン事件の河野義行さんのケースだ。あれはオウム真理教が犯人だと後に判明したので河野さんの嫌疑が晴れ、マスコミも謝罪したのだが、通常はそんなふうに責任を問うことなく曖昧にされる。
99.99999%は責任を問うことなく曖昧にされる。
オウム事件のように犯人は明確すぎるほど明確になり、マスコミも騒ぎ出してしまったから、曖昧に出来なかったと言う事が正解だ!
検察が事件を不起訴にしたのは、取調べが進むうちに、当初の警察の見立てに無理があることがわかり、事件にするのが難しいと判断したからだろう。
検察・警察は、その時点で、即、謝罪して釈放するべきではなかったのか?
この事件の場合、被害者とされた女性の「内縁の夫」と称する元暴力団組長が事件を通報し、騒ぎを拡大する一方で示談交渉を進めていくのだが、途中で警察はそれに気づき、高畑さんサイドに「気を付けた方がいい」とアドバイスまで行っている。
アホな捜査だ!税金の無駄遣いだ!
警察も途中から、慎重にしないと危ないと思い始めたようなのだが、弾みのついた芸能マスコミは、一度決めた方向性にのっとってこれでもかとバッシング報道を増幅させていった。
警察の情報に基づいて、芸能マスコミは弾みがついているのは明確である。
被害者とされた女性から話を聞いて、通報を行った元暴力団組長X氏は、自らホテルに乗り込み、同じホテルに宿泊していた映画関係者に詰め寄り、真夜中であるにもかかわらず、東京の裕太さんの事務所に連絡させている。事務所責任者と弁護士が現地に行けたのは朝になってからだが、弁護士が午後1時前に裕太さんに接見して事実を確かめる前に、前橋署の控室でX氏は表ざたになる前に示談金を用意することを事務所側に詰め寄っていた。
美人局丸出しではないのか!
でも、警察には難しいか?それに付け込まれたと言う事だ。
裕太さんは、午前中の事情聴取で「強姦していないと言ったって被害者女性が強姦されたと言っているのだから強姦罪は成立するんだ」と警察に説明され、容疑を認めたかのような調書をとられてしまう。
「虚偽の自白」をさせる方法である。
どのみち、警察が捕まえた以上、お前は強姦罪が成立するんだ、それなら罪を認めて情状酌量を狙うんだ。否認すれば、情状酌量はなくここからなかなか出られなくなる。お前は初犯なんだから、罪を認めれば、情状酌量される、それが、ここから1番早く出られる方法だ!
こう言う風に言って、初犯の人間を脅して、騙して「虚偽の自白」をさせる。これも警察の定石である。
この事件の場合、問題は、裁判どころか本格捜査が始まる前の第一報の段階であらゆるマスコミが、もう裕太さんの「強姦致傷」を確定した事実と報道してしまっていたことだ。無罪推定どころか、マスコミが捜査も始まらない段階で、事実上の「裁き」を行ってしまったといってよい。
これも、すべて警察の流した情報のせいである。
そして高畑さん側がどんどん窮地に追い込まれていくのを見て、X氏の要求額は1000万、さらには何千万という金額に跳ね上がっていく(最終的には1500万円で示談が成立したという)。強姦してないのならなぜ示談に応じたのかという人は少なくないのだが、あの騒動が拡大していく過程では、起訴される可能性もあり得たし、示談に応じるという判断はやむをえなかったのではないだろうか。
検察・警察は、暴力団関係者の商売をサポートする組織だったんだ!
検察・警察のサポートのもと、暴力団関係者は多額の金を受け取ることが出来た。また、高畑さん側は窮地に追い込まれていった。
歯ブラシ云々の説明は事実として大々的に報道された。実際には事情聴取で、裕太さんは、全く異なる経緯を供述していたのだが、当初の警察の見立てが、裏のとれた事実であるかのように報道されたのだった。
歯ブラシ云々は、被害者とされた女性か、この女性の「内縁の夫」と称する元暴力団組長が言ったことだろう。
逮捕時の警察の説明に基づく初期報道が結果的に誤りだったというケースは、実は少なくない。かつ、それを報じられた側が裁判に訴えたケースもある。ところがその裁判で訴えられたマスコミがどう対応するかというと、その報道の根拠が警察の説明であることを、取材メモをもとに弁明するのだ。オフレコという建前だから隠し取りした録音テープなどは証拠提出できないのだが、取材メモを詳細に提出することで、情報源が警察であることが立証されたとして、誤報を行った報道機関が免責されるケースもある。
警察の責任追及はなぜしない。
本来、マスコミの役割というのは、権力が暴走したり乱暴な捜査が行われないようチェックし監視することだ。ところが実際にそれと反対に、警察の説明をタレ流しているのが実情だ。
権力の暴走や乱暴な捜査の報道はほとんどない。
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